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超コンパクトサイズに詰め込まれた膨大なこだわり 赤松健 ✖️ 【G.C.クルコマJr.】7g

コンパクトスピナーベイト『G.C.クルコマ』8gと13g。

これは赤松発信で生まれたルアー。

そのコンセプトは “どんなフィールドでも本格的なスピナーベイトの釣りが楽しめる” というもの。

釣れるスピナーベイトの必須条件である、秀逸なカーブフォール姿勢絶妙なスローロールを実現し、コンパクトサイズながら高いアピール力と喰わせ力を持っている。

端的に言えば「その場にいるバスはすべてターゲット」にしてしまうスピナーベイトだ。

そんな特徴から「来るもの拒まず=クルコマ」と名付けられた。

そして2025年、さらなるコンパクトサイズが追加となった。

『G.C.クルコマJr.』7gである。

本記事では『G.C.クルコマJr.7g』の誕生過程と赤松のスピナーベイトへのこだわりを紹介しよう。

【スピナーベイト造りの壁】

赤松いわく“釣れるスピナーベイトを1個自作せよ”と言われたらさほど難しいことではないという。

「ブレードの曲げ加減をペンチで簡単に調整できるし、ワイヤーの長さとかもちょこちょこいじることができます。ヘッドの形状さえうまく決めることができたら、完成まではそんなに難しくないんですよ。ただ、それを量産できるようにするのは別な話でとても難しいんです」

これが「スピナーベイト造りの壁」である。

それでも釣れるコンパクトなスピナーベイトが作りたいと、赤松は師・村上晴彦と協力して見事『G.C.クルコマ』を作り上げた。

しかし赤松の脳内にはさらなるコンパクトサイズが描かれていた。

それが今期登場した『G.C.クルコマJr.』である。

【デザインと性能を両立したこだわりのヘッド】

よりコンパクトモデルなので『G.C.クルコマ』を小さくすれば完成…というわけにはいかない。

スピナーベイトに限ったことではないが、ルアーはサイズごとに適正なバランスというものがある。

そもそも赤松が理想とするスピナーベイトでなければ意味がない。

「スピナーベイトっていろんなところで使えるんですが、岸際、対岸際、カバーの際に投げ込むことが多いんですよ。いわゆる“美味しいところ”ですね。そこへ投げてボトムや狙いのレンジへフォールさせるんですが、僕の理想は“着水して沈みはじめた瞬間からいいアクションが出る”ことなんです」

着水してフォールに移行したときにヘッドが下へ向き、ブレードが回りはじめていることが、釣れるスピナーベイトの必須条件だという。

「これを実現するにはヘッドのウエイトバランスが大切です。ウエイトの位置や重心が一点に集中してボケてないっていうことがすごく大事なんです」

ヘッドを試作当時の1枚。まだ塗装もなく検証を繰り返していた

前記しているが単に小さくするだけではそのバランスは失われてしまう。

赤松はコンパクトにしながらもウエイトを一点集中できるヘッド形状をイチから作ることにした。

「重心を一点集中させるとヘッドは球状っぽくなっていくんですよ。球状に寄せていけばいくほど造るのは楽ですが、沈んでいるゴミを拾いやすくなるし、おもしろくない。なによりちゃんとクルコマらしさを表現しないといけないので、ここはかなりこだわりました」

そうして出来上がったのがこのヘッドデザインというわけ。

「速巻きからのスローロール」「シェイクしながらのスト」と多彩にこなしてくれるという。

赤松のこだわりがデザインと性能を両立させたのである。

【ブレードも専用設計】

ブレードも新たに専用として設計することに。

「ブレードのレスポンスってすごく大切なんですが、ただ高速回転すればいいだけじゃないんです。よく回りながらも振動が出ることも大切なんです」

回りながらも振動を出すには回転数を抑える必要がある。

これは相反する条件。

「ここはブレード造りの難しいけどおもしろいところなんです。回転と振動を両立させる“いい落とし所”っていうのがあるんですよ」

実現させるためには、ブレードの厚み、サイズ、カーブ付けなど各部をうまく調整しないといけない。

手で1個作るのはわりと容易でも、それをきちんと量産するのはかなり難易度が高いという。

「そうなんです。だからブレードってすぐに理想の形に行きつけないことのほうが多いんです。金型からやり直さないといけないこともあります。その回数が重なれば当然、コストと時間がかかります。突き詰めるおもしろさはありますが、できるだけ早く完成させないといけない。悩ましいところなんですよね」

大変だがやるしかないと覚悟して挑んだが、これは意外にも早く完成にこぎつけたという。

ブレードも新たに設計。赤松のモノ造りへの想い、スピナーベイトへのこだわりは強い

「うちの開発チームとISSEI製品を担当してもらっている工場の職人さんのおかげですね。一発で理想のブレードを作ってくれたんです」

そして微調整をしていくと、赤松いわく副産物だが、飛距離が出るようにもなったという。

「よく飛んで、着水直後からいいアクションしてくれるようになりました」

あとはワイヤー。

こちらも最適な素材とバランスをとることができ、量産化へ進むことができた。

こうしてコンパクトながら飛距離抜群、着水してフォールしはじめると同時にブレードが回る、秀逸なスピナーベイト『G.C.クルコマJr.』7gが誕生となった。

これなら、どこへでも持っていけるし、フィールドの規模も関係なくスピナーベイトの釣りが楽しめる。

これまで以上に「来るもの拒まず」

手のひらに収まるサイズ。それが釣りの可能性を大きく広げてくれる

この超コンパクトサイズには赤松の膨大なまでのこだわりが詰まっているのだ。

小さいからこそ釣れる魚がいる。このルアーでしか出会えない1匹を手にしよう
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