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【熱意・集中・研磨 走り続ける次世代】 ISSEIフィールドスタッフ・佐藤リョーキ

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2024年9月に開催された「陸王 U-30」(※)の優勝も記憶に新しい、ISSEIフィールドスタッフ・佐藤リョーキ氏。

5匹リミットメイクで見事優勝。その戦いの模様はISSEITIMESでも今後ご紹介します!

※)ルアーマガジンが主催する、30歳未満のバスアングラーがオカッパリをフィールドにバス釣りでテクニックを競う大会。2024年大会の優勝者は2025年に開催される「陸王」本戦への出場権を獲得できる。

どんな経緯を持つアングラーなのか、気になる人も多いだろう。

今回は佐藤リョーキ氏のプロフィールに迫ってみよう。

【釣りは息抜きだった?】

福岡県福岡市に生を受けた佐藤氏。

福岡市といえば、海も川もほど近く「釣り」に適した環境。

佐藤氏も幼少期から釣りに親しんでいたのだろうか?

「幼稚園のころには釣りに触れていましたね。親戚が釣り好きで、海や川に連れていってもらっているうちに好きになったという感じです」

バス釣りを知ったのもその親戚の影響だという。

「5、6歳のころにルアーでブラックバスが釣れることを教わって、やってみると楽しくてそこからメインの釣りがバス釣りになりました」

ここからバス釣り一筋! …ではなかった。

当時の佐藤氏には釣りよりも情熱を注ぐものがあった。

それは野球。

「野球小僧で練習漬け。バス釣りはその息抜きに行っていたという感じですね」

リトルリーグ時代の佐藤氏(右)。「競う」という環境にはこのころから身を置いていた

学生のころはエースナンバーである背番号1を背負い、マウンドに上がってゲームの軸となりながら、クリーンナップも務めていたという。

野球に真剣に取り組んだこの経験が佐藤氏のバス釣りスタイルに影響を与えることになる。

【悔しい思いが覚醒の転機】

大学へ進学して野球漬けの日々を終えた佐藤氏。

免許を取得して車が運転できるようになったことで行動範囲が格段に広くなった。

このころから情熱はバス釣りへ向けられていく。

「バス釣りは季節ごとの違い、釣れる時間帯の見極め、リグの豊富さ、ウエイトやサイズ、アクションの強弱とちょっとしたことで釣果に差が出るんです。これが楽しくて仕方なかったんですよ。釣れても釣れなくても毎回課題が出される感じでした」

こうして日々バス釣りテクニックを磨き続けていた佐藤氏にある誘いがやってきた。

「地元の遠賀川で100人規模のオカッパリのバス釣り大会があるので出てみないか? と先輩に誘ってもらったんです。これがさらにバス釣りにのめり込むキッカケになりましたね」

その大会は1年を通して10回開催されるもので、佐藤氏は10回すべて出場。

その前半の5戦は惨憺たる結果だったという。

「僕は5戦すべてボウズだったんです。でも釣っている人はたくさんいましたし、僕より若くて上手な人もたくさんいたんです。この負けが本当に悔しくて上手になりたい、勝ちたい。そのためには遠賀川へ通うしかないなと」

大学の授業が始まる前に遠賀川、授業が終わったら遠賀川、時間を見つけてはとにかく遠賀川へ通っていたという。

好きなことだからといってもそうそうできることではない。

熱意・集中・研磨。

そのうえで競う釣りを楽しむ。

野球で培ったアスリート感覚がそうさせたのだろう。

「1週間、毎日のように早朝と夕方に通っていましたね。バイトもしていたので、夕方に行けない時はバイトが終わったあとに行くとか。本当に毎日のように遠賀川にいるので、たぶん周辺にお住まいの方には『アイツ毎日いるよな』と思われていたはずです(笑)」

その熱意と行動が身を結んで、後半5戦は優勝を含め4回上位入賞を果たすことができた。

上位入賞した記録。大会に出ることで、自己研磨の速度が急激に上昇していった
表彰台のトップに立った日。行動が結果に結びつく。その実感がたまらなかった

「優勝したときに『スーパースティック』を使っていて、結果と一緒にSNSにアップしたんです。それが赤松さんの目にとまったみたいで声をかけてもらえたんです」

実は佐藤氏がバス釣りを本格的にはじめたときから、村上晴彦氏と赤松健氏から受けた影響は大きかったという。

「村上さんのどんなときも釣りを楽しむという自由なスタイルと、赤松さんの1匹を追い求めるストイックさの両方が好きで、この方たちが作ったルアーで釣りをしたらきっとおもしろいだろうと思ってISSEIのルアーを使うようになったんです。オカッパリメインなのもおふたりの影響ですね」

佐藤氏はその後もISSEIのルアーを手に遠賀川通いを続けた。

そして大学3年生のときにアングラーとしての転機が訪れた。

【新しい1歩、そして】

「ISSEIバスフィールドスタッフ募集」

佐藤氏はすぐさま応募。採用されることになった。

ここからメディアへの登場、FSショーなどでのトークショーなどメディアアングラーとしての活動もはじまった。

その後大学を卒業とともに就職。研修のため1年半ほど地元の福岡を離れて愛知県に在住することに。

このときの経験もとても大きかったと佐藤氏。

「有名フィールドの大江川、五三川に通って腕を磨くことができたんです。九州の一部しか知らなかった自分の知見を広げることができましたし、そこでロケもさせてもらえて緊張感やプレッシャーを感じながらの釣りも体験できました」

大江川でのロケの一コマ。カメラの前で釣果を上げるというのは大会ともプライベートな釣りともまったく違う。この経験も佐藤氏の成長を飛躍させた
フィッシングショーOSAKA2024での単独トークショー。自身の経験をもとに構築したテクニック論を披露

ISSEIフィールドスタッフ・佐藤氏の活躍ぶりは現在、多くの人が知るところだろう。

しかし自分の本質は「競技の釣り」だと佐藤氏。

勝っても負けても成長につながるなにかが得られる。佐藤氏の挑戦はまだまだはじまったばかり

「競っている間はすごく緊張感があって楽しいし、勝つとうれしいですし、負けると悔しい。でも結果はどうあれ必ず得るものがあるんです。大会が終わったあとに参加者同士で話をするんですけど、これもすごく勉強になります。オカッパリの大会には今後もいろいろ出場していきたいですね」

疾風迅雷で成長している佐藤氏を村上氏と赤松氏はどう見ているのだろう?

村上氏「まだまだ成長段階だから現段階の彼をこうだと決めることは難しいけど、負けることも含めて競技の釣りを楽しめる人だなと。あと、自分の弱点や不足をちゃんととらえて克服しながら進んでいける人。そのスピードがもっと早くなれば競技の釣りでもすごいところまでいってくれるんじゃないかな。いや、いってほしいよね(笑)」

赤松氏「彼は内に秘めたる、野望というか野心がしっかりとあって、それに行動を伴わせられるのが強みだと思う。行動量が多いからトライ&エラーが多くて、人より強いときもあるけど、人一倍失敗もしてる人だと。 動画でのキャラクターからは見えてこない泥臭さが “ザ・釣り人” って感じですね」

アングラーとしてまだまだ成長段階にある佐藤氏。

今後の活躍に注目&期待するとともに、2025年開催の「陸王」本戦での奮闘ぶりが非常に楽しみである。

2:00から佐藤氏を村上氏が語ります
2023年のFSでのトークショー。愛知在住時に腕を磨き、積み重ねた経験をもとにテクニックを披露。必見です!
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