【待望のNEWモデル】
赤松健がプロデュースを務める、バスロッド『Lycoris』に待望のNEWモデルが追加。
それが『LRC-78MH+S』である(製品ページはこちらをクリック)。

以前よりいろんな場面で赤松が紹介してきたが、ついに2025年7月1日の「壱乃日」(ISSEI ONLINE SHOP)で販売が決定となった。
どんな想い、理想を込められた1本なのだろうか?
【これぞ決定版! パワーワーミング特化型ロッド】
『Lycoris』は「オカッパリでデカいバスを獲る」という統一のコンセプトを持っている。
そのコンセプトのもと、赤松が理想とするさまざま釣りを実現できるよう、モデルごとにそれぞれ “特化させた性能” を持っている。
たとえばファーストモデルの『LRC-78M』と『LRC-78H』は“For AKchatter model”

『AKチャター』をロングキャストし、その先で意のままに操り、食わせて獲ることをいかに楽しく心地よく実現できるかを追求して ”AKチャターの操縦桿”として生み出された。
セカンドモデル(実質的には3本目)の『LRC-70/80ML』は“For BAIT FINESSE model”
これは7ftから8ftに伸縮可能という画期的なマルチレングスを採用したベイトフィネスロッド。

7ftでルアーを高精度に投げて巧みに操り、一転ファイト時は8ftの長さを活かしたファイト、そして足元のブッシュをかわしてデカバスを確実に獲る1本として仕上げられた。
そして今回登場となったサードモデル(4本目)『LRC-78MH+S』は“for Power Worming model”


ボリューミーなワームを大遠投した先で自在に操って喰わせ、確実に掛けて獲る。
そのために赤松が必要とし、理想とすることを徹底的に突き詰めてロッドに落とし込んで完成させた、まさにワーミングロッドの決定版である。
【7.8ftは赤松健のオカッパリ最適解】
レングスは7.8ftに設定。
ちなみに『Lycoris』の4本中3本が「7.8ft」である。
「バスロッドとしては長くないか?」
そんな意見もあるのだが、長いロッドは遠投性、利便性が高く、釣り心地もいいと赤松。
「長さによる遠投性はもろんですが、オカッパリでは足元と水際までの間に草や木や枝があったり、岸際にじゃかご(※)が沈んでいるケースもあります。7.8ftならこれらをかわしやすいので、狙いのトレースコースにルアーを引きやすいし、回収時もルアーが草木に絡まりにくい。ファイト時もそれらをかわせるので取り込む確実性が高まります。僕としては長いロッドでの心地よい釣り味を体感してほしいという願いもあります」

※)じゃかご:竹材や鉄線で編んだ長い籠に砕石を詰め込んだもの。河川の護岸や斜面の補強などに使用される工事用具
いろんな場面でいろんな検証をして試してたどり着いたのが「7.8ft」なのだ。
【MH+Sという選択】
「MH+(ミディアムヘビープラス)」とは、H(ヘビー)に限りなく近いMHという意味。
そして「S」はソリッドティップが採用されていることを表す。
ハイボリュームのワームを大遠投し、長距離間にあっても意のままに操り、そしてフッキングして魚を引き寄せるのに必要かつ、心地よさも味わえるパワーを目指して赤松が幾度も試作とテストを繰り返して検証した結果この「MH+」に辿り着いた。
また、ワームの釣りはフォールやステイなどで食わせることも多く、静止状態から一転して強いフッキングを入れることもある。
その際にしっかりバスの口をフックが貫けないと意味がない。
長距離になればなるほどパワーが求められる。
だが強すぎると操作性が損なわれる。
「すべてをちょうどよいところに落とし込んだ」
赤松は「MH+」をそう表現する。
そしてティップになぜソリッドを採用したのか?
赤松いわく「硬くて強いソリッドティップ」だという。

硬さを求めるならチューブラーのほうが向いていそうな印象を抱くが、あえてソリッドを採用して硬く仕上げた。
これはチューブラーにはできないソリッドならではの絶妙な操作感が生み出せるからだという。
「このティップのおかげでイメージ通りのワーム操作が可能になりました。ジャークやトゥイッチでルアーを瞬間移動させるような”攻めのワーミング”にも対応でき、アクションにキレを生み出してワームに命を吹き込めるんです」
ティップからバットまで徹底的に検証を重ねて生まれた形。
それが「MH+S」である。
【赤松のこだわりを凝縮したテーパーデザイン】
各部のパワーセッティングだけでなくテーパーデザインにも赤松はとことんこだわった。
硬いソリッドティップが高弾性チューブラーのベリー、バットへナチュラルに繋がるテーパーデザイン。
はじめてユーザーが手にした瞬間は「尖ったセッティング」という印象を持つだろうと赤松は言う。
だが、手に馴染むと精度の高いキャストや確実性の高いフッキングが決まるようになるという。
「ワーミングでもっとも重要な “操作性”、とボトムの “感知力”に優れています。遠投先から水中の情報を手元へ伝えてくれるだけでなく、ワームをスタックさせたところから、短くクイックにハングオフさせる”飛ばし”や”逃し”と呼ばれる “釣れるアクション” の演出が可能なんです」
また、強さを感じさせながらも淀みなく曲がるベリーからバットは、遠投先でも確実にバスの口をフックが貫くだけでなく、ロッド全体が曲がりながら粘ることでデカバスを確実に獲る。『Lycoris』のコンセプトをしっかりと体現している。
「この独自のテーパーと長さが相まって、小口径ガイドながらも突き抜けるような高い遠投性を持っています」

【検証を重ねたすえの小口径12点ガイドセッティング】
『LCR-78MH+S』は小口径ガイドが12点という、いわゆる「多点ガイドセッティング」。
これによりブランクのパワーをあますことなく引き出せるのは理解できるが、前記している「突き抜けるような高い遠投性」が本当に実現できているのか正直心配なところ。
しかし、赤松はガイドの役割の重要さを深く知るだけに一切の妥協はない。
考えうるパターンの小口径多点ガイドセッティングを幾度もテストして、フロロ20lbでも問題なく「スパーン」と振り抜いての大遠投が可能なセッティングを見出した。
また、多点にすることでラインの遊び(ガイド間のフケ)も少なくなり、遠投先でもルアーを丁寧に繊細に操作できることも可能となった。

【目を引く異形、その理由】
『Lycoris』の特徴のひとつでもある「グリップ」。
ほかにはないデザインが目を引くだけでなく、赤松はここに実釣性を盛り込んでいる。
この異形ストレートグリップは、全体的に細身に仕上げてあるのが、とっさのキャストでどこを握っても小指までしっかりと力強く握り込める。
釣り場では “とっさの判断” が求められることが多々ある。
誰もが遭遇するこの状況に対応できるよう意識してデザインしたそうだ。
しかも『LCR-78MH+S』ではワーミングを意識したカービングに再設計。


用途に応じて些細な部分も徹底的に造り込む。
異形グリップには赤松のこだわりが詰まっているのだ。
【理想を形に】
赤松はこう言う。
「自分の正解がほかの方にとっても正解とは限らないんです。”いい”と思える竿は人によって違います。だから竿は奥が深いし、手がけていくうえでまだまだ学ばなければならないこともたくさんあります。そのなかで現時点の自分が理想とすることをこだわってこだわってを形にしたのが『Lycoris』です」
その想いのもと、心血を注いで仕上げた『LCR-78MH+S』。
赤松健入魂の“for Power Worming model”
ぜひその手で感じていただきたい。
