ラバージグとワームがセットになって、はじめて赤松の理想とする釣りが成立する。
だからこの2つは、最初から同時開発が前提だった。
まずは、その土台となる『AKラバージグ』から追っていこう。

【答えは13gだった】
ボトムで “鋭く・短く・強く” ルアーを動かすために必要なのは、姿勢と重心の安定。
赤松がたどり着いた答えは、低重心かつ後方重心設計のフラットヘッドと延長キーパーの組み合わせ。
この構造によって、ボトムでの水平姿勢を安定してキープすることに成功した。
根掛かり回避も高い効果を示し、ロックエリア・ハードボトムで実力を発揮した。
だが、赤松がこの設計で本当に求めたのは、そこではなかった。
もっとも追求したのは、“ルアーがボトムで這いつくばる”こと。
ボトムで立ち、トレーラーを強調するラバージグでは、本来のボトムリアクションの力を発揮しきれない。
『AKラバージグ』は、あくまでボトムに張りつき、低く、静かに構えた状態から、一瞬で爆発的な動きを生み出すための設計なのだ。
また、動きだけでなく、フッキング性能とバラシ軽減を、高い次元で両立させることも必要。
フックには、吸い込みやすさ、バレにくさ、トレーラーのホールド性を兼ね備えたものが必要。
『カッティングポイントディープスロート』(カルティバ)#3/0 がこれを解決した。
こうして形状と仕様は比較的スムーズに固まった。
だが、最後まで答えが出なかったのがウエイトだった。
数多くのテストを重ねた末に導き出された答えが“13g”。
「オカッパリだと、1/2オンスクラスはあまり使われなくて、7gや10gを選ぶ人が多いですよね。たしかに扱いやすい重さではあります」
そう前置きしたうえで、赤松は続ける。
「でも13gにしたのは、アクション後の“急停止”を、ロッド操作じゃなく“重さ”で成立させたかったからなんです」
重さで動かし、重さで止める。
それこそが、鋭く、短く、強いボトムリアクションを成立させる“答え”だったのだ。
【ラバーの太さにも“意味”がある】
『AKラバージグ』のラバーは、カラーによって太さが異なる。
ここにも、赤松の明確な意図がある。
「ラバーが細いタイプは、スピードのあるアクションを重視したもの。太いタイプは、水押しの強さを重視しています」
細ラバーを採用しているのは、
「#01 ブラック」
「#10 ブラウン/パープル」


アクション時、初速を上げるためにラバーはフレアしにくく、止めた瞬間にだけ、ブワッと開く。
一方、太ラバーを採用しているのが、
「#04 ザリガニ」
「#05 活エビ」
「#06 手長エビ」
「#09 グリパン/チャート」




こちらは、動かした瞬間から強く水を押し、存在感を前面に出すセッティングだ。
「正直、どっちがいいかなんて決められないんですよ。これって永遠のテーマじゃないですか。だから、両方作りました」
そう言って、赤松は笑う。
ボトムリアクションのために、形状、重心、ウエイト、ラバーの質感まで徹底的に詰めた。
それが『AKラバージグ』。
では、その性能を完成形へと導く相方となる『AKチャンク』は、どんな思想で生み出されたのだろうか?
Vol03へ続きます。
