2026年3月1日(日)12時から「ISSEIオンラインショップ」で抽選販売の受付が開始となる、『Lycoris』のNEWモデル、『LRS-75MLS』。

『Lycoris』初となる、スピニングロッドである。
それだけに赤松の元には、こんな質問が数多く寄せられている。
「どんな特徴なのか、使えるルアーはどんなものか?」
気になっていた読者貴兄も多いだろう。
赤松本人に直撃インタビューした。
【ロッドは造り手の思想を具現化したもの】
赤松はロッドをそう表現する。
つまり「LRS-75MLS」は赤松が「こんな釣りをしてほしい」「自分ならこう使いたい」、そういった思想を詰め込んで形にしたものなのである。
では、どんなスピニングロッドなのか?
「繊細だけど、デカいバスを獲れるスピニング」
赤松はそう語る。

スピニングだからこそできる、丁寧で繊細なルアー操作でデカバスを誘って喰わせて獲る。
そのための1本なのだと。
【繊細な操作感を生むショートソリッドティップ】

小さなルアーを繊細にシェイク・操作しきること。
赤松は、まずここを追求した。
そのために、ティップに短めで硬いソリッドを採用した。
ソリッドにこだわったのは、ソリッドが持つ「透明な感度」(※)だという。
ソリッドティップといえば、細く、しなやかで、「喰わせ」に寄ったイメージが強い。
だが、あえてこれを短く、硬調にすることで、芯の強さを感じるハリ、透明感のある振動を手元に伝えることができた。
これにより、ルアーを繊細に操作でき、アタリを手元へ伝える負荷や振動を明確にしたという。
このティップを活かしたうえでオカッパリでデカいバスを獲るという、『Lycoris』のコンセプトも両立しなければならない。
赤松はロッドバランスを突き詰めていった。
【フルベンディングがもたらす安心感】

見出したのは、ロッド全体がバットまでしっかり曲がる調子。
曲がる途中で張りのある部分で突っ張るように止まるのではなく全体が曲がる。
つまり、力の限界点がロッドの一点に集中するのではなく、ロッド全体にかかるため、限界の“幅”を広く感じるのだという。
赤松はこれを「フルベンディング」と呼ぶ。
これにより、ファーストランで一気に走られたときも、曲がり続けることでクッションが効き、魚を無駄に怒らせず体力を削いでいく。
また魚が再び走り出したり、方向を変えるような場面でも、曲げたまま負荷をかけ続けることができる。
ガチガチのパワーロッドで引き剥がすのではなく、曲げながら、粘らせながら、魚をいなして引き寄せる。
デカバス相手にロッドをフルに曲げても「やばい、(ラインが)切れそう」といった不安をまったく感じさせない。
むしろ「まだまだいける」という安心感すら覚える。
不安なく曲げられるスピニングロッド。
これが「LRS-75MLS」で実現されたのである
【こだわり抜いたフッキング性能】
「曲がるロッド=フッキング力が弱い」
そう思われるかもしれない。
赤松は、この部分にもかなりこだわったという。
実際に試作初期段階では、曲がりを意識しすぎて、フッキング時の“貫通感”が手元に伝わらなかったそうだ。
赤松は、フックが刺さった感覚がしっかり手元に伝わりつつ、ちゃんと曲がる。
そのバランスにこだわって、ロッド職人とともに突き詰め、実現させた。
正直、これは使った者にしか得られない感覚だが、「LRS-75MLS」独自のものである。
【アンダー5gで味わう「気持ちよさ」】

では、「LRS-75MLS」は、どんなルアーが扱えるのだろうか?
対応ルアーウエイトは10gまでだが、赤松は、軽量リグを扱えるスピニングだからこそ、「こなせる」ではなく「気持ちいい」領域を重視して使ってほしいという。
たとえばスモラバなら、『bibibiショット #1.5』の「2.6g」「3.5g」。トレーラーは『bibibiバグ』3.2インチ。
『bibibiショット #1.5』が5gだと、ボトムが硬い場所などで引っ掛かりを外す操作で、若干だがもたついてしまう印象があるという。
わずかなウエイト差だが、ここが「こなせる」と「気持ちいい」の境界線だという。
『根魚玉ブラック』なら、「3g」がベスト。
5gだとトレーラーやボトムの地質によるが、やはり若干ではあるが、もたつきを感じてしまうという。
このアンダー5gというワードは、そのままフッキング時の「気持ちよさ」にもつながるそうだ。
「LRS-75MLS」&「アンダー5g」の気持ちよさは、ぜひ味わっていただきたいものだ。
【「7.5ft」というレングスの意味】

6ftクラスがバスロッドの主流と考えると、7.5ftは長竿に分類される。
しかし、赤松は言う。
「このレングスこそ、オカッパリでデカいバスを獲るために必要なもの」
なのだと。
その最大の理由は「立ち位置の自由度」。
フィールドは、水面際に草木が生えていたり、玉ねぎ(※)などの障害物が沈んでいて、短いロッドだとラインが触れやすくなるため、水際に立たねばならないなど、立ち位置に制限が出てしまう。
※)「ネット型根固め工」と呼ばれる、護岸に設置する網状の土嚢
7.5ftあれば、あまり前に出ないまま釣りができる。
つまり、立ち位置の選択肢が増えるので、ゲーム展開が広くなり、魚へプレッシャーをかけずに攻めることもできる。
とはいえ、長すぎると操作性が落ちる。
赤松は、五三川、大江川、霞ヶ浦、遠賀川、淀川など、全国のいろんなフィールドで使える“ちょうどいい長さ”を検証。
そして、7.5ftという結論にたどりついたのだ。
【気になるライン&リールセッティング】

リールは2000から2500番がベスト。
ラインはPEを使うなら0.8号にフロロカーボンリーダー5lbがベスト。
PEは、細くとも0.6号までに抑えたいという。
フロロを通しで使うなら4lbが最も気持ちよく、3lbも使えるが、デカバスを獲るという面では、少し不安があると赤松。
これは、後述するガイドセッティングとも密接に関わってくるという。
【気持ちよさを重視したガイドセッティング】

「LRS-75MLS」を手にすると、「ガイドが小さい!」と感じるはず。
ここにも、赤松のこだわりが見える。
軽量小口径ガイドを中心に、13個の多点セッティング。
ライン抜けを考えると、ガイドは口径が大きいものがいいが、7.5ftというレングスに、ガイド口径の大きいものを乗せると、持ち重りしてしまう。
しかもスピニングは、ティップを使った繊細なアクションを多用するので、振った瞬間に重く感じるのは致命的。
くわえて、このロッドはソリッドティップを搭載しているので、その重みで、せっかく生み出した独特の感覚を失いかねない。
そこで、ガイド口径を、ライン抜けを阻害しないよう、小さくして問題ないレベルにセッティング。
前述のラインとの関係が、しっかりと生きてくるのである。
【これだ! と思える至極の1本】

優秀なロッド、銘竿と呼ばれるものは、世の中に数多く存在する。
しかし、アングラーそれぞれに、「これだ!」と思えるロッドがある。
赤松の場合は、「ハートランド」をはじめ数々の銘竿からのインプット、そして実践を通じて明確に見えてきた理想。
それが、“現在のフィールドにマッチした形”としてロッドに落とし込まれたのだ。
ルアーを繊細に操り、
フルベンディングでデカバスを確実に獲り切る――
「LRS-75MLS」。
これは、
“本気でスピニングを使い込むアングラー”のための1本である。
その答えは、手にした者だけが知る。
