ある日の冬の瀬戸内オカッパリメバリングのこと。
夜、常夜灯の明かりが照らす、海面にはメバルがベイト追って、水飛沫と水音、波紋を立てていた。
これはプラグが効果的になるケース。
村上氏が取り出したのは『アメミノー48SR-SF』。
スローフローティングタイプの小型ミノーで海面直下から50cmまでのレンジを攻略するのに欠かせないものだ。
明かりに照らされた水面よりも遠くへキャスト。
暗部から明部へアメミノーをリーリングして引き込み、そのままメバルがいた辺りを通してみるが反応がない。
ルアーを回収すると、嘲笑うかのようにメバルが水飛沫を立てる。
同じようにアメミノー48SR-SFを投じてスピードを緩めてリトリーブするが、やはり反応がない。
「じゃあこれか?」
村上氏が投じたのは『アメペン55』。(当日はプロトモデルを使用)。
ペンシルベイトとポッパーの特徴を併せ持った小型プラグである。
キャストしてリトリーブ。
水を押す強さはアメミノー以上。
しっかりとした存在感を遠くからも感じることができる。
しかしこれには反応がない。
そこで村上氏は次のキャストでは軽くトゥイッチを入れる。
アメペンが左右へ首を振りながらフロント部が水を受けてスプラッシュを起こす。
数回スプラッシュを起こしてステイ。
「おっ、きた!」
ジャボッ! という水音と水飛沫とともにロッドが曲がった。
上がってきたのは背中のブルーが美しい良型のメバルだった。
このあと「アメペン」のスプラッシュ&ステイでメバル連発!
巻いてよし、動かしてよし、止めてよしの「アメペン」。SWライトゲームがますます楽しめそうだ。