ダイワ(グローブライド)とISSEIがコラボレーションしたライトショアジギングロッド。
『issei海太郎×ハートランド リベラリスト 973M+RS』。
2022年に初リリースされ、2回に分けて「ISSEIオンラインショップ」にて通販限定、抽選販売したが、いずれも即完売となった。
その後、再販の熱望を受け、同じ形式で3度の販売が行われたがいずれも即完売となった。
このスペシャルロッドをクローズアップしよう。
そもそも『ハートランドリベラリスト』ってなに?
ダイワには村上氏が長年プロデュースを担っている『ハートランド』というバスロッドブランドがあるのだが、2022年に「ターゲットもフィールドも限定しないハートランド」として、「リベラリスト(自由主義)」の名を冠してダイワからリリースされたのが『ハートランドリベラリスト』である。
このリベラリストの特性に村上氏が思い描く理想のライトショアジギングロッドの姿を重ね合わせたスペシャルなロッドを作る計画がスタート。
60gまでのジグを誰もが心地よく投げて思いのまま操り、どんなフィールドでも使いやすい1本を目指して開発が進められた。
レングスは9.7ft、テーパーデザインはファーストテーパーで、アクションはレギュラーアクションに設定。
ティップは少し硬めにし、ベリーからバットには柔軟性を持たせてあるという。
「このセッティングはベリーからバットの力を使って誰でもジグを楽にシャクることができるんですよ」
このテーパーデザインとアクションにくわえて、太く薄いブランクスにすることで持ち重りを軽減。9.7ftとは思えない軽快な操作性を感じながら心地よくロングキャストを可能にした。一転、魚を掛けたときはそのパワーが粘り強さへと変わり、魚のパワーをロッド全体で受け止めながらもじわじわと体力を削って無理のないファイトができる。
「このブランクスに合わせてガイドセッティングも独自のものにしました」
すべてシングルフットガイドを採用。元ガイド径は近年あまり使われていない大きめな30mmをあえて選択、そのほかのガイド径も大きめなものを採用。これはラインの放出をスムーズにするためだという。これでPEライン2号でも快適なロングキャストを実現。また、飛距離を犠牲にせず、ブランクスのパワーを引き出す、ガイドの数、位置も熟考して決定された。
「対応ウエイトジグであればどれも快適に使えますが、僕の感触では、思い切り投げてシャクって気持ちいいのは45g、50gあたりかな。ラインはPE0.8号から2号まで対応しますが、1号がベストマッチですね」
携行性も考慮して3ピースを採用。仕舞寸法は160cmになる。
「3ピースにすると9.7ftの長尺ロッドがコンパクトにできます。でも、均一の3等分ではなくて、バットジョイントの3ピースにしました。おかげでハートランドらしいテーパーデザインがうまく実現できたんですよ」
コンパクトかつ実釣性も突き詰めてあるというわけだ。
ロッドのカラーはブルーが基調。これは「海太郎🟰青」というイメージを踏襲しただけでなく、海と空の青にしっかりと映えてくれる。カラーは実際のところ実釣性には関わらないが、使い手が眺めてうれしい、使っていて楽しくなる感覚を呼び起こしてくれることを願って採用された。
こうして誕生したのが『issei海太郎×ハートランド リベラリスト 973M+RS』である。
すべてにおいて妥協なく作り上げられた村上晴彦理想のライトショアジギングロッド、通販限定製品のため、次回の販売時期も未定ではあるのだが(壱乃日は欠かさずチェックされたし!)、手に入れたアングラーは自身のフィールドで酷使して、村上氏が極限まで突き詰めた釣趣を味わってほしい。
『issei海太郎×ハートランド リベラリスト 973M+RS』スペック
【標準全長】2.92m(9’7″)
【仕舞寸法】126cm
【継数】3本
【標準自重】183g
【先径】1.8mm
【元径】15.9mm
【LURE WT】7-50g
【JIG WT】10-60g
【LINE】12-30lb. PE:#MAX2.5
【パワーランク】M+
■使用材料/カーボン繊維100% ガラス繊維0%
■使用樹脂/エポキシ樹脂