【発売から10年目の変化とは?】
2015年にリリースされたジグヘッド『海太郎 ハネエビヘッド』とワーム『海太郎 ハネエビ』。
2つを組み合わせると『ハネエビ』というリグになります。

このキレよく左右へ跳ねるアクションは「ダート」と呼ばれるもので、魚を惑わせる、食い気を高める、とっさに口を使わせるなど、ルアーへ食いつかせるスイッチを入れます。
『ハネエビ』のダートは鋭く幅広く左右へダートするので「キレキレワイドダートアクション」と呼ばれ、最大の特徴ともなっています。
しかも、ルアーアクションに不慣れな人も簡単にこのアクションが生み出せるとあって、発売からすぐさまライトゲームシーンを賑わせました。
いまや海太郎には、いえ、ライトゲームシーンにはなくてはならないアイテムのひとつです。
そんな『海太郎 ハネエビヘッド』が10年の時を経てリニューアルしました。
それがこちら!

「待ってた!」
みなさまのそんなお声も聞こえてきそうです。
ウエイトラインナップは「2g」「3g」「5g」。
基本的な性能はそのままにフックは「太軸金鈎」がベース。
最大の違いは、フックの軸にワームキーパーが搭載されたことです。
「たいした違いじゃないじゃん」
なんて思うなかれ。
この小さな変化が現場では大きな差になるのです。
従来のハネエビヘッドにはキーパーなかったのでワームをセットする際、ヘッドとワームの接合部を瞬間接着剤で止めておくことが推奨されていました。

接着剤なしでも使えますが、アクションさせ続けているとだんだんヘッドとワームの間が空いてしまったり、魚のミスバイトなどワームがズレて隙間ができてしまいます。
こうなると特徴ともいえるキレキレワイドダートアクションが出せなくなるのです。
そこで瞬間接着剤を接合部に塗布してズレを防止。
これで遠慮なく、手返しよく、ロッドを操れるので本来のアクションを生み出し続けることができます。
実際に考案者の村上も旧モデルを実釣で使うときはあらかじめジグヘッドとワームをセッティングして瞬間接着剤を塗布した状態でケースに入れていました。

NEWモデルにフックキーパーが搭載されたことにより、ワームのズレにくさが大きくアップ。
現場でセッティングする場合も従来より安定感が大きく高まりました。
ただ、完璧に仕上げるならやはりヘッドとワームの接合部は瞬間接着剤で止めておくのがいいと村上。
でも現場でワームをささっと替えたい、替えないといけないときもありますよね。
そんな場面でこそ、このキーパーの存在がキラリと光り輝きます。
さっと交換してもしっかりキーパーがワームをホールドしてくれるので安定感あるアクションで時合を逃さないのです。
小さな変化、でも大きな進化。
それがNEW『ハネエビヘッド』です。
【作り込んだ専用設計】
さて、ヘッドについてご紹介しましたのでこちらも改めてご紹介しておきましょう。
専用ワーム『海太郎 ハネエビ』です。
これはリニューアルすることなくそのままです。
つまり、現在のところ「つつくところがない」というわけです。
このワームの特徴は、幅を持たせたショートボディとボディ左右の3対の極小脚がキレのあるダートアクション時も微細水流を発して魚へのアピールを後押しすること。
記事の冒頭の動画でご紹介しているように、海中で跳ね回る姿はまさに「跳ねるエビ」です。

キレのあるダートアクションを生み出すために必要なのはジグヘッドとワームの形状はもちろんですが、2つのシルエットが一体化することにあります。
『ハネエビ』は『ハネエビヘッド』との接合面がきれいにつながるように相互デザインされているのです。
このため風や水流抵抗も受けにくくしっかり飛ぶし、キレキレダートを生み出せるわけです。
まさに専用設計。

それだけではありません。
ワームのセットが簡単にできるよう、ボディ中央にフックセット用のガイドホールを設置。鈎先の抜き位置もわかりやすいよう、スリットを設けてあります。

使ってもらうとわかるのですが、セットがとても簡単。
そのうえでキレキレのワイドダートを誰でも生み出せるのです。
これまでと同じようで、異なる新たな『ハネエビ』。
長らくお待たせいたしましたが、ぜひ今期のライトゲームに投入してください!