メバルシーズンですが、この時期付きものなのが「風」。
風裏に入ってもかわしきれないときもある。
そんな場面を攻略するのも楽しみのひとつ。
今回は過去の釣行から村上氏が見せてくれた強風対策をご紹介しよう。
【メバルは高活性。ならば?】
それはある日の瀬戸内でのSWライトゲームでのこと。
その日は風が終始強く、風裏の釣り場にやってきてもその影響は色濃かった。
1〜1.5gのジグヘッドリグではラインがフケて飛ばない、沈まない、流されるとうまくいかない状況。
それでも一瞬風が弱まるタイミングがあり、そのときは狙いの場所へジグヘッドリグを投じることができて、中層でメバルが食ってきた。

釣りにくいだけでメバルの活性はまずまず高い。
なんとかすれば連発に持ち込めそう…。
ショルダーバッグをゴソゴソして村上氏が取り出したのは自作の「フロートリグ」。
スーパーボールに中通しのパイプを通して固定したものだった。
5gくらいのウエイトだという。
ちなみにボールにはネイルシンカーを打ち込んでサスペンド仕様にしてある。
「アジやメバル用のフロートで『アメ玉』(仮)ってとこかな(笑)。見た目もアメ玉っぽいでしょ」


【サスペンド仕様がキモ】
これだけ重いと少々風が強くても狙った場所へ投じることができる。
またサスペンド仕様なので、少し沈んで漂う浮力設定のため波の影響もかわせる。
あとはロッドのティップをできるだけ海面に近づけて糸フケを最小限にする。
こうすることで海中ではジグヘッドの動きが安定する。



ゆっくり手前へ引いては止めてワームを漂わせて誘うとメバルがヒット。
このパターンでどんどんメバルを釣り上げていく。
気づけば風の影響なんてどこへやらの好釣果となっていた。

「フロートって軽いものを遠くに投げやすくするためだけに使うんじゃなくて、こんな風の強いときにルアーの動きを安定させることもできる。いま釣れてるのは、その効果やね」

その後もワームやジグヘッドの重さを変えたりしながら、サイズアップを目指して釣り続けていった。

SWライトゲームでは風が強いと諦めてしまったりすることも多いが、打開する方法はあるのだ。
ちなみにこのフロート。
「風が強いかも?」という天気予報で急ぎで作ったものだとか。
それにしても完成度高くないですか?