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Murakami Haruhiko History 第7回「村上青年、メディアの目に止まる」

〈この記事を音声読み上げで聴く〉

金曜の夜に琵琶湖にやって来ては、日曜の朝まで(たまに月曜の朝)釣りをして帰っていく釣りスタイルを続けていた村上青年。

まさに琵琶湖浸けである。

そんな釣りライフを4年ほど経たころ、当時、関西を中心に発行されていた、人気釣り雑誌「週刊釣りサンデー(以下:釣りサンデー)」の編集者だった服部氏からバス釣り取材の依頼がやってきた。

「これは僕が師匠と呼んでいる立田博さん(※)経由の話だったんですよ」

当時の村上氏は琵琶湖のほとりで立田氏が経営している釣具店にずっと通っていたという。

服部氏が立田氏に「オカッパリでワームを使ってよく釣っているアングラーはいないか?」と問い合わせたところ「大阪から毎週やって来てよく釣っているアングラーがいる」と村上氏のことを紹介したことで実現となった。

2011年ごろの写真。村上晴彦といえばこの姿と記憶している方も多いのではないだろうか?

※)立田博氏:ハイチェストのウエーダーを履いて琵琶湖に立ち込み、ヘビーウエイトのルアーをロングキャストしてビッグバスを仕留めていたレジェンドアングラー。村上氏にも多大な影響を与えた人物

はじめての取材は実釣取材ではなく、電話取材だった。

記事が掲載されたのは、釣りサンデーが発行していた、バス釣りのムック「BASSCLUB(バスクラブ)」(※)。

こうして村上晴彦の名が初めてメディアに登場。1992年のことだった。


※)1991年から数年にわたって釣りサンデー編集部が発行していたバス釣りのムック

「これがこの業界に入る第一歩になりましたね。でも、これって急きょ決まった取材だったんですよ。僕の前に取材するアングラーが決まってらしいんですけど、都合が悪くなったのか取材できなくて僕になったんだとか」

もし村上氏の前に取材が決まっていたというアングラーが予定どおりに取材を受け、その後も活躍していたとしたら? 「村上晴彦」の名はこのタイミングでは世に出ていなかった可能性もあったのかもしれない。

ここから村上氏のアングラーとしての活動が目まぐるしいものへと変わっていくこととなった。

続く

現在もロケで全国区各地を飛び回り、ロケの合間の時間はルアーのテスト。多忙な日々を送っている
ロケ合間の休息も気になる釣りが近くにあるなら出かける。これはジギングロケの合間に釣りイカダへ釣行。誰もが釣れないなかマハタを仕留めた。

続く

貴重な休日もカメラが同行!
ロケの前夜、気になる釣り場が近くにあればライトタックルを持って出かけたりする
Murakami Haruhiko History
1. ここまで聞けるのはISSEI TIMESだけ! 連載【Murakami Haruhiko History】が始まります!
2. Murakami Haruhiko History 第1回「村上少年、釣りに目覚める」
3. Murakami Haruhiko History 第2回「村上少年、釣りにハマる」
4. Murakami Haruhiko History 第3回「村上少年、ブラックバスと出会う」
5. Murakami Haruhiko History 第4回「村上少年、バスフィッシングにハマる」
6. Murakami Haruhiko History 第5回「村上少年、進路を決める」
7. Murakami Haruhiko History 第6回「村上青年、バス釣りから離れる」
8. Murakami Haruhiko History 第7回「村上青年、メディアの目に止まる」
9. Murakami Haruhiko History 第8回「村上青年、躍動する」
10. Murakami Haruhiko History 第9回「村上青年、休みなきアングラー生活」
11. Murakami Haruhiko History 第10回「プロアングラー・村上晴彦誕生!」
12. Murakami Haruhiko History 第11回「村上晴彦、それからとこれから」
13. Murakami Haruhiko History 外伝 其の壱 「常吉」と「村上晴彦」
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