数年前の6月中旬。瀬戸内でのライトゲームでのこと。
その日は離島へ渡って、昼から夜までラン&ガンしながらいろんな魚を釣っていった。
カサゴ、チヌ、シーバスにメバルと順調に釣果を重ねていき、あとはアジが釣れれば5目達成…という状況。
実際、そんなウマい展開になることは少ないが、この日の村上氏の引き運は別格。なんと移動先でアジの群れに遭遇! 表層でシラスを追っているようで水面にはボイルも見られた。
これはまさに狙いどき!
さくっと『スパテラ』&『レベリングヘッド小鈎』でアジを釣り上げる。この海域のアジは体高体幅ともに良好と言われているのだが、それをまさに体現した1匹だった。
「アカン、これはヤバいヤツやで」
村上氏はすぐさま水汲みバケツに海水を汲み、アジをシメて血抜きする。
そこから4匹連続アジを釣り上げてシメて血抜きしたところで…。
「もうええやろ」
突如のストップフィッシング宣言。
えっ、もう? まだまだアジが釣れそうですけど…。
「いろいろ釣ったし、アジも5匹おったら十分やろ。はよ宿に帰ろう」
終わる? 帰る? 耳を疑ってしまう言葉。
いつもなら「朝まで行くで〜」とか「いったん休憩して朝マズメ勝負やな」という展開なのだが…。
こうして宿に戻った村上氏、調理場を借りてアジをさばいて開きにした。
「見てみ、ヤバいでこのアジの身の色」
脂がしっかり回っているのがよくわかる、垂涎ものの色合いだった。
村上氏は開いたアジに塩を軽く当て、キッチンペーパー、ラップで包んでクーラーへイン。
「これで明日の夜には最高の塩焼きが食べられる」
うまそうに仕上がったアジに大満足の様子だった。
いや、こんなに早く釣りが終わるとは…。
ライトゲームのとき、毎回キリのいいところで旨アジが釣れてくれたらいいな〜と編集部スタッフが思ったのはここだけの話です。
こちらは釣ったアジをその場で食そうと挑んだ企画!