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完成までに年月が費やされた理由とは? 『G.C.マジI字「ラレシ」 60F』誕生episode

数根前からISSEIで配信している動画にちょくちょく登場していたルアーがある。

数年前の山﨑ガイドのボートでの釣り

それが今夏ついにリリースとなった。

I字系プラグ、『G.C.マジ字「ラレシ」 60F』(以下:『マジI字』)である。

リリースまでにかなり長い期間を要したのだが、これはI字系プラグがすでに多数のメーカーからリリースされていたこと、村上自身、納得がいく効能を追求していたからである。

結果的に村上らしいギミックをたくさん搭載して完成!

今回はこの『マジI字』誕生に迫ってみよう。

【本能で感じた感覚】

このルアーが生まれるキッカケはある日のバス釣りでのこと。

その日はISSEIフィールドスタッフで、琵琶湖でバスガイドも営む、山崎貴宏氏(以下:山﨑ガイド)のボートに村上は乗船。

ISSEIフィールドスタッフ・山﨑ガイド。琵琶湖でトーナメントに参戦しながら、琵琶湖ガイドも行っている

山﨑ガイドからは”ワカザギパターンでI字系プラグが効く”との話だったが、当時のISSEIにはI字系プラグはなかった。

村上が試したのが『ライアミノー』”ちゃんとしたセッティング”

これなら水面に浮かせた状態でまっすぐ泳がせる”I字アクション”ができる。

さっそく投じてみると、バスが違和感なく食ってきた。

その食いっぷりは ”細胞なのか、脳なのか、本能なのか、なんなのかわからないがとにかくバスの食い気に自然とスイッチが入った”と村上には感じられたという。

それは『ハンハンジグ』『ウオデス』をはじめて投じたときと極めて近い感覚だったんだとか。

村上晴彦らしい直感ではあるが、その直感がいつも村上を新たなるモノ造りへといざなう。

こうしてI字系プラグ創作がはじまった。

【それは偶然か必然か】

まずはワカサギを模した試作プラグを造ったが、これは飛距離も動きも“お話にならないレベル”だったという。

”小さく軽いプラグだからこそ飛距離が必要”

そこで後方重心で下膨れの形状で試してみると60mmクラス、3gとは思えない飛距離を生み出した。

しかし飛びはするものの、動きは相変わらずダメなまま。

試しにと極小リップを付けてみると、適度に水を噛んで遊泳姿勢が安定。

後部にはスタビライザーとして交換やアレンジも可能な可動式のティンセルをセット。

速巻きしても動きが破綻しない高バランスとなった。

この結果は狙っていたわけではなく、”試してみたらできてしまった偶然の産物”と村上は言う。

だが、釣りとルアー造りに長年向き合ってきた豊富な経験がバックボーンにあるのだからひらめきが生んだこの結果は”必然”だったのではないだろうか。

そしてもっと飛距離を出すためにキャスト時にウエイトボールが後方移動する、重心移動システムを取り入れると今度は”2段階浮上”することを発見。

これはルアーが浮上していく途中で姿勢が2段階に変化するというもの。

『マジI字』はやや速めに巻くと、内部のウエイトが前方にスライドして若干だが前傾姿勢で泳ぐ。

その動きを止めると、一度水平姿勢に戻ったあと、若干頭を上に向けながら浮いていく。

このときウエイトボールが後方へスライドしてさらに頭が上を向いた状態で浮いていく。

この変化のある動きと浮き角度がバスの食い気にスイッチを入れることを肌で感じてきた村上は”釣れる2段階浮上”をとことん突き詰めたという。

赤松健が重心をコントロールしながら解説
リトリーブからストップ後の浮上中に角度が変化する
魚が浮上する角度を実現できるよう突き詰めた。これがバスに効く

こうして『マジI字』が完成に至った。

リリースまでに年月を費やしたのは、いくつも試作を造り、幾度もの検証を重ねた結果なのである。

その結晶ともいえるISSEI初のI字系プラグ、釣れっぷりをぜひその手で感じてほしい。

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