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「まあまあマジにやってます」 村上晴彦が没頭しちゃう”名もなき釣り”

【どうやったらそこへ目が行くのか?】

村上がここ最近熱心? に取り組んでいるある釣りがある。

これまでのSWライトゲームタックルよりも繊細なロッドに極細ライン、極小ルアーを用いて魚を釣るというものだ。

明確なターゲットは定めていない。

なので釣り方の名前もない。

イメージするなら”タイドプールの小魚を釣る”とか、”通常のアジングでは掛からない豆アジ”を狙って釣るようなスタイル。

なぜこんなことに取り組んでいるのか?

ライトゲームを楽しむ読者貴兄はこんな経験はないだろうか?

「アタるけどどうやっても掛からない魚がいる」

そう、村上も過去幾度もこの現象に出会うことがあった。

ロケ中にこんなことが起こると村上はしばしロケを無視して没頭してしまうことも…。

多くの人はスルーする事象も、村上にとっては気になって仕方ない、解明したくてしょうないことなのかもしれない。

【かなりマジに取り組んでます】

この釣り用に村上はこれまで見たこともない超繊細なロッドを試作し、ジグヘッドもオリジナルの極小フック搭載のレベリングヘッドを造っていた。

ヘッドを合わせても約3cm。特筆すべきはフックサイズ! 小ささの限界に挑戦

そしてワームもそれに合わせるように、1インチクラスの『極小スパテラ』『極小サビキ的』とISSEIスタッフも理解不…、いや感服するほどの取り組みっぷりなのだ。

上からスパテラ1インチ、スパテラ1.5インチ、スパテラ2.5インチ。2.5インチがビッグワームに見える
左はサビキ的1インチ。右は2インチ。実物を見ると驚きの小ささ

本気も本気、マジ本気である。

とはいえ、これなら前述の”正体不明の魚”がなんなのか解明できるかもしれない。

当日のタックル。とにかくラインが細い。25cmくらいの魚がヒットしたら抜き上げできないので玉網持参

【炎天下の漁港にて】

そんなタイミングで得た8月某日の”釣行前釣行”の機会。

村上は試作タックルを携えてワクワク? しながら海辺へ向かった。

やってきたのは九州の某漁港。

昼過ぎ、炎天下、釣果を得るにはちょっと、いやかなり遅いタイミングといえる。

だが、こんな釣れそうにないタイミングこそがこの釣りの検証にはうってつけなのだとか。

タックル的に15cm以上の魚が頻繁に食ってくると、それはそれで楽しいが本意ではないそう。

この日は夕方からバチコンロケ。炎天下の昼下がり。気温はもっとも高い。本当に釣りするんですか? 釣れるんですか? 的なタイミング

こちらの心配をよそに村上はタックルをたずさえて波止を歩いて魚を探していく。

見つけたのは表層を泳ぐエンピツサイズのサヨリ。

サヨリは意外にアグレッシブにエサを追うがルアーにも果敢にアタックしてくる

ルアーを投じて目の前を通してみると果敢に追いかけてくる。

このサイズのルアーなら反応するのかと驚かされる。

だが掛からない。

もともと口が極小で極端な受け口。エンピツサイズなので、いくらこの極小フックでも掛からない。

そこで少し深いレンジを狙うとなにかアタってくる。

1インチクラスの極小スパテラが噛み切られた。

通常ならフグか…で終わるがこのワームとフックのサイズならフグであれば掛かるはず。

そこで極小サビキ的に変えてみるとヒット!

正体はキーホルダーサイズのマダイだった。

けっこうな竿曲がり。これはさぞサイズがいい? のではなく、極小サイズの魚でも曲がるように絶妙な調子にセッティングされているのだ
前出しでそこそこサイズに見えますが…
実際はこのサイズ。このフックとワームサイズならではだ

こんなサイズのマダイがワームに何度もアタっていたのだと驚かされる。

村上のよろこびようから”これがやりたかった”と聞こえてきそうだ。

続いて食ってきたのは7cm程度のハゼっぽい魚。

喜ぶ村上。見えにくいですが、魚はきちんと掛かっています。左下

ネット検索すると「クツワハゼ」のようだった。

大きくなっても8cmくらいまでの小魚である。

こんな魚を掛けることができるのだ

こんなサイズ、これまでのフックやワームサイズなら掛かることはなかったはずである。

海中では思った以上にいろんな魚がワームに反応しているのだ。

そしてラストにヒットしたのが「メッキ」。

異様に大きく見えるのはほかの魚が小さいから。不思議な感覚である

これは15cmくらいあったので”大物すぎる”

こうして1時間程度で釣りを終えた(魚はすべてリリース)。

結果は”アタった魚はたいてい掛けた”だった。

不思議な満足感に包まれる。

それに”もしかしたらあの釣り場でこの釣りをやってみたらおもしろいかも”なんて、自分の釣りに置き換えてしまっているではないか。

どうやらまんまと村上晴彦の術中にハマってしまったようだ。

今後もしばし続くであろうこの釣りの検証。

ひとまず”ザコング?” ”雑魚ング?” とでも呼んでおくことにしよう。

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