先日、ショアジギングでこんなシーンが目撃できた。



『海太郎 「碧」IUS-83L/LG-Entoh2』(以下『遠投2-83』)&『SSジグ』30gでシオ(小型カンパチ)をはじめ小型青物の爆釣。
村上ならさほど珍しくないシーンだが、注目していただきたいのがロッドとジグの組み合わせ。
『遠投2-83』は5g以上の『ハネエビ』や7g以上の『ネコメタル』を軽快に操り、ストラクチャー周辺を狙いやすくするために村上が手がけたちょっと強めの「ライトゲーム用ロッド」。

そのマックスルアーウエイトは「21g」なのだ。
つまり、オーバーウエイトのジグをあえて使ったのである。
その理由は『遠投2-83』のバットをうまく使うことで『SSジグ』をしなやかに動かせるからだった。
青物は明らかに『遠投2-83』でしなやかな動きを生み出す『SSジグ』に反応しているように感じられた。
もともと『碧ライトゲーム遠投』は初代からクセがない粘りのある調子で汎用性が高いと定評だった。
それが2となり、7.8ftと8.3ftの2モデルになって、さらに汎用性が高まり、ショアでのいろんな釣り、ボートからのマゴチやヒラメ、タチウオゲームに対応しており、村上も多彩に使っている。


ショアジギングでも20gまでのジグを投げることにもよく使っていた。
たまにお試し的に30gを投げることはあったが、今回は“あえて30g”を使った。
それはなぜだろう?
これはいつものような一瞬のヒラメキ……ではなく、ジギングで得た経験、とくに故・大貝俊也氏と&beat・プロスタッフの大橋正義の影響によるところが大きいという。

”軟らかいロッドで重いジグをしなやかに操る”
2人に出会うまでの村上はジグは軽快にキレよく操ること一辺倒だったという。
それが2人との出会いでロッドパワーとジグウエイトの組み合わせによって生まれる「アクションの緩急と強弱」の重要性を体感し、ジグ操作への意識が変わったという。
それは舞台がショアになったとしても同じようで、この結果につながっているのだ。
そのうち『遠投2-83』をアレンジしたショアジギングロッドが登場するかも?
村上晴彦はこんなふうにずっと現在進行形なのだ。

