2023年の12月初旬、長崎県平戸市の白浜港から「釣遊丸(ちょうゆうまる)」に乗ってジギングで青物を狙いに出かけたのは、海太郎フィールドスタッフ・村田勇氏。
メインの釣り場となったのは、平戸島の西の海域。水深は60mエリア。
この日は魚探に出る青物の反応とは裏腹に、ジグへの反応は非常に薄かった。
村田氏は、『ネコメタル』120g、150g、『ネコメタルTG』150gに『ネコメタルロング(プロトモデル)』150gをローテしながら、カラーもさまざまに替えていき、ついにヒットパターンをつかんだ。
そのパターンとは、『ネコメタル』をボトムヘビーセッティングにし、フロントフックは『クワレルアシスト』5/0、リアにはフックを付けず、自作のティンセルをセットしたもの。カラーは「#023 金銀グロー」だった。
「『ネコメタル』はトップヘビーセッティングにすると、水を切って左右へキビキビとアクションをしてくれるんですが、今日の魚はこれを好まないんです。そこで動きを抑えるために、ボトムヘビーセッティングにして、リアにティンセルを付けたんです」
『ネコメタル』はボトムヘビーセッティングにしてシャクると、水になじんでぬめっとした泳ぎになると村田氏。くわえてリアにティンセルを付けて抵抗体にし、ジグをもっと水になじませてより艶かしい動きになるように仕向けたという。
あとはティンセルがフォール時も抵抗を生むので、ジグのフォールスピードわずかに緩める。そのフォールスピードも効いているのだろうとのこと。
では「金銀グロー」に偏りがあるのはなぜだろうか?
「この時期、青物のベイトになっているのはアジとイワシなんですが、アジのときは金がいいし、イワシは銀、その両方に対応できるカラーだからというのもあるんですが、一番はジグをシャクる、フォールで金と銀を交互に見せられる。その煌めき方に魚が反応してくれているんだと思います」
結果、ハマチは2ケタ、サワラも出て好釣果となった。村田氏の海況の読みと判断、そしてネコメタルの使い方が見事にマッチした釣行となった。
タックルデータ
スピニング①
ロッド:ダイワ/キャタリナ J61MHS
リール:ダイワ/ソルティガ 4000H
ライン:PE3号
リーダー:フロロカーボン 16号
スピニング②
ロッド:ダイワ/ソルティガR 64S-3
リール:ダイワ/セルテートSW 5000H
ライン:PE3号
リーダー:フロロカーボン 14号
スピニング③
ロッド:ダイワ/ソルティガBJ 60XXH
リール:セルテート 3500H
ライン:PE2号
リーダー:フロロカーボン 10号
ベイト
ロッド:issei/はissei✖️beat『海太郎 ネコシャフトIU×BT-C672-3』ALLROUND_SLOWJIGGING #3
リール:ソルティガBJ 200SH
ライン:PE2号
リーダー:フロロカーボン 10号
取材協力:釣遊丸(ちょうゆうまる)/金子船長
長崎県平戸市平戸島の白浜港から出船。季節に応じてさまざまな釣りへ案内してくれる。