村田 勇(むらた いさむ)
長崎県平戸島周辺をメインに、BOAT GAME / BIG GAME / BUZY GAME 様々な釣りのスタイル、方向性で楽しく平戸の海を案内するルアー船「BG-hirado」船長、海太郎フィールドスタッフ
自己流で釣りを突き詰めていた村田氏の釣り人生を大きく変えることとなったのが村上晴彦氏の存在である。
スゴ腕船長 村田氏のルーツ その後編を紹介しよう。
「先輩アングラーに渡されたのは村上さんのビデオでした。その映像の中で衝撃を受けたことがありました。村上さんが釣りをしながら、『あっ、ルアーの近くに魚がおる』と言われたんですよ。その直後にバスを釣ってしまう。このシーンには鳥肌が立ちました。すごい! こんな人がいるんだと」
自分が半信半疑だった事象をあっさり肯定している姿、楽しそうに釣りをして、魚と会話しているのではないかと思うくらいに自然へ馴染んでいる村上氏の姿に村田氏は衝撃を受けたという。
「はじめて観たプロアングラーでもありましたね。そこから村上さんのファンになりました。造っているルアーも独創的だし、でもすごく理にかなっていてよく釣れる。ただただすごいと思っていました。まさか一緒に釣りができるようになるなんて人生はわからないものです」
社会人になってからも休日は平戸島周辺でさまざまな魚種を相手にボートゲームに勤しんでいた村田氏。このころは1人で行くよりも、友人や同僚を誘って行くことが多かったという。
「一緒に行った人に釣ってほしい、いい魚を釣らせてあげたいと思うようになりました。気づいたら操船だけしていることも増えてきて(笑)。そんなときに友人から『遊漁船をはじめたら?』と言われて、休日限定ですが開業することにしたんです」
平日は会社員、休日は船長と忙しい日々を過ごすことになった村田氏にまた転機が訪れる。それはISEEIのSNSで告知された「海太郎モニター募集」だった。
「これは絶対に選ばれたい! という想いが通じたのか、選んでもらえたんですよ。同時に役に立たないといけないというプレッシャーもありましたね」
モニターになって村上氏とはじめて釣りをしたのは、『ネコメタル』を使った、SLJでのイサキ釣りだったという。
「テレビや雑誌で見ていた人が目の前にいる、並んで釣りしているのが信じられなかったですね。あと、撮影というのもあって緊張していたことと、『ネコメタル』はすごいジグだなということしか覚えてないです」
また、村上氏が村田氏の船に乗船したときも驚かされることが多かったという。
「あんまり状況がよくないときでも、それを忘れてしまうような釣果を出されるんですよ。それにほかの遊漁船さんに一緒に乗ったときも船長が『ここには青物があんまりいない』と言っていても、村上さんはふいに強めのタックルを使ってルアーを入れたと思ったら青物を出したりとか、そういう衝撃の場面を何度も見せてもらいました」
村上氏の釣りをする姿を見るだけで、学びがたくさんあり、刺激をもらい、釣り欲が湧くと村田氏。
「村上さん、赤松さんはもちろん、ISSEI(海太郎)のフィールドスタッフは釣りが上手な方ばかりなんです。ほかの方の動画を観れば刺激になるし、釣り欲が湧きます。自分もまだまだです。もっともっとがんばらないといけないですね」
現在は遊魚の仕事1本でより深く釣りの世界に身を置いている村田氏。その経験、知識、なによりその釣り欲は、今後の海太郎製品にも大きな影響を与えるに違いない。