タチウオ専用ルアー『海太郎 カタクチワームセット 太刀魚仕様』(以下:カタクチワームセット)。
それと対をなすタチウオ専用ルアーが『海太郎 デカハネエビセット 太刀魚仕様』(以下:デカハネエビセット)である。
「カタクチワームセットだけだと、スイミング中心の誘いでゲーム展開に限界があるなと思って造ったんですよ。タチウオにダートアクションが効くのは昔から知ってたから『海太郎 デカハネエビセット』をタチウオ仕様にすればエエもんができるかなと。実際エエもんになりました」
スタンダードのデカハネエビとの違いは、ワームのサイズとアシストフック。
スタンダードのデカハネエビの10g、14gには2インチのワームがセットしてあるが、タチウオ仕様では2.5インチのワームを採用している。
「2インチだとタチウオにはアクションのキレがよすぎるんですよ。タチウオがデカハネエビを追い切れないというか、食い切れない。たぶんそんなに俊敏な魚じゃないんでしょう。だからワームをデカくすることでダートの動きを少しマイルドにして食いやすいようにしてみました。読みどおりアタリが増えましたね」
ワームはカタクチワームセット同様、硬めの素材を採用してタチウオの歯に対抗、集魚材も添加してバイトを深くする仕様にしている。
工夫したのはアシストフック。これにはエサ釣り用のオーナーばり『太刀魚サーベルフックX』を採用。細軸で全体的に硬めのハリだという。
「デカハネエビはダートで誘ったあとフォールで食わせるんですが、タチウオはワームを食って反転するんですよ。その反転時にうまく鈎掛かりさせるのにサーベルフックXの硬さがちょうどええ感じでした」
カタクチワームセットによる艶かしいスイミングアクション、デカハネエビセットのキレキレダートという、タチウオに効果抜群の2つの誘いを簡単に実現できる。
どちらかにアタリが偏ることが多いそうなので、2つとも持っておきたいアイテムだ。