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コンセプトは「魚の腹筋」 ルアーに生命感を宿すISSEI謹製「筋肉ホログラムシート」に迫る

メタルジグの多くに採用されているホログラムシート。見る角度によって千変万化のフラッシングを生み出し、シートにカラーを上乗せすることで、幅広いアピール力を持たせることができ、さまざまなベイトの姿も演出しやすい。

旧モデルの「ネコメタル」にもホログラムシート加工が施されていた。4つともまったく違う輝きを放っている

ホログラムシートにはドット柄、ボックス柄、クラッシュ柄など、いくつもの柄パターンがあるのだが、村上氏にはかねてから実現したい柄のホログラムシートがあった。

それは「魚の腹の筋肉」を模した柄。理想は青魚の腹。イワシ、アジ、サバなどである。これらはターゲットのベイトにもなっている魚だ。

良型のアジの腹の筋肉は模様のよう。村上氏が求めたのはこれだったのだ

「筋肉の上に魚皮、それでウロコが重なって独特の模様と光沢を造り出すんですよ。釣ったアジの腹の筋肉がきれい見えるときは、たまらんな〜と思います。ホログラムなら、それに近いものができるだろうと思いました。で、ホログラムシート製造のプロフェッショナルメーカー『村田金箔』さんに協力してもらい、造ることになったんですよ」

完成までにはかなりの時間を要したと村上氏。腹の筋肉をイメージするデザインは描いたが、ホロの輝き方に納得がいかなかったという。

「アワビの貝殻の裏の光沢あるでしょ。あの光り方が理想やったんですよ。やっぱ難しいんかな〜と思っていたけど、村田金箔さんの技術のおかげで満足いくものができました」

できあがったホログラムシート。平面で見ると波形のデザイン

これを村上氏は「筋肉ホロ」と呼んでいる。

できあがったシートを当時リニューアルさせるべくテストを進めていた『海太郎 ネコメタル』にまとわせると、そこにはまさに青魚の腹の筋肉が再現され、最高のリニューアルとなった。

腹の部分がアジの腹と同じような模様に。魚の頭のデザインもくわえて『ネコメタル』はリニューアルされた

「筋肉ホロをまとわせるだけでも十分よかったんやけど、もっと生命感を持たせようと思って、トップヘビー側だけ魚の顔を描くことにしたんです。実在してへん魚やけどね。僕の手描きをベースにしたデザインです」

村上氏はルアー造りにおいて生命感を持たせることをとても大切にしている。筋肉ホロも魚のデザインもそのためのものなのだ。

「できあがっていくと無機質だったものに生命が宿るんです。そんでルアーになる。水中で動く姿が想像できるようになってきて、造り手もワクワクするんですよ。その感覚はユーザーにも『これは釣れるぞ』ってワクワク感を持ってもらえると考えてます」

今後も村上氏の創り出すルアーに宿される生命感が楽しみである。

関連動画:【村上的】#密着編 新たな誕生に密着「超リアル〇〇の完成」【一誠×村田金箔】

ネコメタルロングにももちろん筋肉ホロが採用されている
筋肉ホロをベースに、タチウオカラーも登場
サクラマス、ビワマスカラーもラインナップ!
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