今年は久しぶりに大阪湾沿岸でタチウオの好釣果が聞かれます。
タチウオはベイトの動きに非常に左右される魚で、接岸する群れの規模やタイミングが変わるため、なんとも見込みが立てにくい魚ですが、「釣れる」とあれば多くの人が狙いに出かけます。
それは、
・強烈な引きが味わえる
・食べて美味しいから
にほかなりません。

今回から全3回にわたって、これからショアのタチウオゲームを始めたい人に向けた「ショアタチウオ入門講座」をお届けします。
まずは相手となる「タチウオがどんな魚なのか?」を知ることからはじめましょう。
なによりもエサの動きがカギを握る
タチウオは、スズキ系スズキ目サバ亜目タチウオ科タチウオ属の魚です。
「太刀魚」という名前の通り、太刀のような細長く銀色に輝く姿が特徴です。

くわえて「立ち泳ぎ」する姿はより太刀をイメージさせます。
これは、
・頭上を通る小魚に素早く襲い掛かって捕らえるため
・身体を立てて自分の影を小さくし、下からの捕食者に見つかりにくくするため
・ウロコがなく、銀の体色が光の少ない海中では周囲に溶け込みやすいため
といった説があります。
食性は肉食でいろんな生物を捕食しますが、イワシや小アジ、キビナゴなど群れを成す小魚を追って回遊する傾向にあります。

つまり、エサの存在がタチウオを呼ぶ要因というわけです。
エサがたくさんいれば回遊してくる、エサがいないと回遊してこない。
これが「昨年は秋によく釣れたのに今年の秋は全然だ」という釣果ムラにつながります。
狙いは夕方から明け方まで
ショアでタチウオを狙うときは時間帯が重要です。
タチウオは夜行性が強く、夕マズメにエサを求めて接岸してきて活発に捕食しはじめ、夜間の間もエサを捕食して朝マズメにもう一度活発に捕食して沖の深みへと戻って行くとされています(船で昼間釣れるのは沖にいる群れを狙うため)。
こういった特性から、基本的な「狙いどき」があります。
・夕マズメ
・夜間
・朝マズメ

この3つです。
このため夕マズメ前から実績のある釣り場には、多くの人が「時合」待ちのためやってきます。
それくらい夕マズメは確率が高い時間帯です。
しかし、夕マズメは不発で夜になってよく釣れたとか、朝マズメになったときに釣れたといった具合に結果はさまざまです。
そのあたりのムラもこの魚の特徴といえます。
絶対に釣ろうと、夕マズメから朝マズメまですべての時間帯を狙うのもよし、割り切って、夕マズメだけ連日釣行するとか、朝マズメだけ狙ってみるなど、自分のタイミングで狙ってみましょう。

潮通しのよさ&ある程度の水深
エサの存在、時間帯と並んで、釣り場の条件もショアタチウオでは重要です。
エサとなる小魚を運んでくれる潮と、エサを留める潮の変化、そしてある程度の水深。
これらの条件がそろった場所での釣りが釣果への近道です。
代表的なのは、潮通しのよい堤防や防波堤の先端、沖へ向かって深くなる場所。
広大な港だと、港内にもベイトが大量に入ってくることがあります。
特に常夜灯周辺や潮が出入りする場所はエサは溜まりやすい見逃せないスポット。
水深は底が見えないなら5m以上あると仮定して狙ってみましょう。
タチウオはある程度の水深がある場所にいることが多いですが、必ずしも深いレンジにいるとは限りません。
常夜灯がある場所ではエサを追ってかなり浅いレンジにも浮いてきます。
たまに足元でギラっと輝くタチウオを見ることもあるほどです。

いかがでしょうか?
ターゲット・タチウオのことがイメージできたのではないでしょうか。
次回はタックルについてご紹介しましょう。
