島根県浜田の夏といえば「船イカ」だけにあらず。

夏の浜田は「旨アジ」が釣れる時期でもあるので、村上は船イカの合間に船長に許可をもらってバチコンで狙っている。

今年も暗くなる前にアジ釣りを…と船長へお願いすると、快く応えていただき、”どうせならデカいアジを狙ってください”と、なんと水深100mの海域へ。
たしかに魚探には色濃い反応が映っていたが、アジは底付近にだけいて、その上はすべてサバだという。
しかも”かなりサバの活性が高い”のだとか。
アジを釣るにはいかにサバに仕掛けを気づかせない、食わせないように底へ仕掛けを届けられるかがカギなのだが、いかんせんサバは遊泳スピードが速いし、食い気があるので目立つものにすぐさま反応しやすい。
シンカーを重くすれば回避できるのかといえば、単に重いだけで水抵抗が大きいオモリ形状だと逆に目立ってしまうことになる。
実際に80号と重いが水抵抗が大きい六角オモリを使っている同船者はサバの猛攻に逢っていた。
こういった状況を打破できるのがスリムでスピードフォールできる『ヌケガケロケット』。なのだが、ラインナップ最重量の40号でもこの水深だとちょっと難しいし、下部に畜光塗料が塗布されているので目立ってしまう。

これは厳しい釣りになりそう…と思いきや村上はコンスタントにデカアジを釣り上げていく。





その秘訣はまさかのシンカーだった。
『ヌケガケロケット』ではあるものの、メタリックレッドの『ヌケガケロケット ステルスSP』試作の80号だったのだ。

ウエイトと形状によるスピードと海中に溶け込みやすいカラーでサバに気取らせず底へと仕掛けを送り込んでいたというわけ。
幸いにもアジの活性も高かったので底に仕掛けが届けられれば食ってくれる。
オモリの形状とカラーの違いで結果は大きく変わってくるのだ。
もちろん仕掛けも大切。
『海太郎 海太郎特製バチコン仕掛』だが、デカアジ対応の「パワーレベリングヘッド」搭載の”海峡スペシャル”を使用。

旨アジを釣るために一切の妥協なし! なのである。