【覚えてないはもったいない!】
ISSEITIMES編集部スタッフは10年にわたって、村上氏のSWゲームに同行していますが、これまでにいくつもの「衝撃的なヒット」を目の当たりにしました。
その時期がやってきたときか、その現場近くに行くことがあるとつい思い出してしまうので、
編「いや〜、あのときすごかったですよね〜。あそこであんな釣りであんな1匹出すなんて」
と話すのですが…
村「僕が? そんなことあった? ごめん、覚えてない」(笑)
と返されます。
そう、肝心の本人があんまり、いや、ほぼ覚えていないんです(たまに覚えていることもあります)。
そのヒット劇は読者のみなさまのヒントになることもあるので、過去を遡ってご紹介しましょう。
【いや、たしかに言いましたけども…】
それは2016年暮も押し迫った冬の日でした。
九州は長崎県北へとやってきた村上氏。
この日は「オカッパリから釣れるものはなんでも狙ってみよう」と村上氏にとってはおなじみのテーマ。
小雨が降りちょっと風があるなか、明るいうちに良型のメバルを釣り、アジを連発させてご満悦。


これは夜の部も期待できそうと次なる場所へ。
編「ここは水深がそこそこ深くて、根が荒い場所があるんです。カサゴ、アコウ、クエもいるらしいですよ」
村「ホンマ? ええな。ショアからクエは釣ったことないわ」
そう言って、当時完成ほやほやの「根魚玉」に「キャラメルシャッド」4インチをセットしてキャスト。
ロッドは「五十六」…は当然なかったので、「ハートランド 772MFS-SV AGS17 【震斬77 AGS】」を使っていました。
キャストしてボトムをズル引く村上氏。
村「あっ、たしかにこの辺は根が荒い。これはなんかおりそうやね」

さて、ご存知の方も多いと思いますが、九州エリアではアコウ狙いはデイゲームが多く、夜はなぜか昼のように釣れません(瀬戸内は逆にナイトゲームメインになるので不思議です)。
編「釣れてもカサゴかな…言えないけど」
実は後ろでそう思っていました(汗)。
村上氏はしばらくボトムをズル引きますがアタリがありません。
そろそろ移動かな…。
そう思ったときでした。
村「その、クエが釣れたのってどうやったんやろ?」
編「なんか、夜にエギングのエギに食ってきたって聞きました。でもテキサスリグとかで本気で狙うと全然釣れないとか」
村「ふーん」
村上氏はキャラメルシャッドのカラーを金ラメが大量に入ったお試しカラーに変え、それまでボトムをズル引くようにしていましたが、ロッドを煽って根魚玉をリフトのち、スイミングさせながらフォールを多用する釣りへ移行。
するとあれほどアタらなかったのにヒット!

村「よしよしっ、こいつめっちゃ引くな。アコウかな?」
暗闇から上がってきたのは…
まさかのクエ!
村「やったー! 初のショアクエやわ。言ったとおり、ホンマにおったな」

いや、あの、たしかにいるとは言いましたけど…。
すぐ釣ります?
そう、こんなことが起こってしまう(起こしてしまう?)のが村上氏なんです。
今後も折に触れてこんなエピソードをご紹介しましょう。