船から仕掛けを直下に沈めてアジを狙う「バチコンアジング」。
ゲーム性の高さ、釣れるサイズのよさが魅力で、いまやすっかりルアーマンの間では定番の釣りになり、楽しむ人もどんどん増えています。
村上も1年を通してわりと行く回数が多い釣りかもしれません。




実は村上、「バチコン」という名が世に浸透する前から船に乗ってディープエリアで自作仕掛けでアジを釣っていました(夜のイカ釣り船にお願いして)。
「先見の明があった」といえばなんだかカッコいいですが、実際は「デカくて旨そうなアジが堅調に釣れるから」がそのはじまりだったりします。

なんせ常々“日本中のアジを食べ比べしたい”と言っているほど無類のアジ好き。
その「アジ愛」はとどまるところを知らず、最近では水産会社とコラボでアジの干物もリリースしたほどです。
このためアジを仕留めるためのアイテムは年々増加の一途をたどり、バチコン仕掛けもバージョンが増え続けています(今期は「TYPE3海峡スペシャル」が登場!)。

そんな数々のアジ攻略アイテムの元祖がこちらです。

これは村上が自作してこっそり使っていたものを製品化したものです。

一見するとなんの転轍もないような中通しタイプの天秤ですが、この天秤の最大の特徴は“リーダーの絡みにくさ”にあります。
天秤仕掛けを用いてディープエリアで釣る際に一番のストレスになるのが仕掛けの絡み。
村上は中通しのパイプの長さ、軟らかさなどいろいろ検証して、とにかく絡みにくいようにバランスどりを行って完成させたのだそうです。
アジの食いが渋いときは1投がとても大切な場面があります。
そんなときに仕掛けが絡んでしまうとアングラーも集中力が途切れてしまいます。
それを解決するのがこの天秤仕掛けというわけです。
どんな誘い方をするのか?
❶巻き上げてワームをアジに見せる

❷リフト→フォール→ストップ→ワームをフォールさせて誘う

❸任意のレンジに漂わせる

基本的にはこんなところ。
あとはシンカーの重さ、リーダーの太さや長さ、ジグヘッドの重さ、ワームのサイズ、形状で見せ方がガラっと変わるので、釣り場に合わせて試していくことができます。
胴突き仕掛けメインで釣れないときは天秤仕掛けにするとアタリが拾えることも多々あります(もちろん逆もあります)。
せっかく沖に出るのですから、準備万端で挑みましょう!
