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『海太郎 ネコメタル』は誰でも釣れる、釣れることが想像できるオールマイティメタルジグ

〈この記事を音声読み上げで聴く〉

誰でも釣れる、釣れることが想像できる。

これが『海太郎 ネコメタル』に持たせたコンセプトである。

そのすべてを村上氏が解説!

「僕はメタルジグのエキスパートではないので、自分が使う前提で造るとしたら、楽によく釣れるジグがいいと思ったんです。じゃあ楽によく釣れるってどういうこと? って話になると思うんですけど、それはフォール中に食わせること。それなら楽でしょ。実際にメタルジグってフォール中にほとんどアタりますから」

ジグ造りを進めつつ、魚を誘う、食いやすいジグのフォール姿勢。

これをとにかく突き詰めたという。

その、魚を誘う、食いやすいジグのフォールとはどんなものだろう?

「水平気味の姿勢で連続でヒラを打ちながらのフォールかなと。それはすぐに実現できたんですが、当然それだけじゃダメ。フォールさせるにはシャクらないとアカンでしょ。誰でも楽にシャクることができないと楽に釣れるとは言えないですよね。あと、ユーザーが見て『これは釣れそう』という印象を持つ形状にもしないといけない。いろいろ試して旧モデルの形状になったんですが、ここで終わりじゃなくて、もうひとつ詰め込んだことがあります」

それはジグのアイ。リーダーを上(トップ)下(ボトム)どちらのアイ接続しても使えるように設計したこと。

トップヘビー、ボトムヘビーそれぞれの動きがあり、状況に応じて使うことができるように仕上げた。

これは旧モデルの14g。片面ずつに眼玉を配置。一目でトップ(上)、ボトム(下)どちらでも使いやすく、使えることを知ってもらう工夫が施されている

こうして『ネコメタル』が完成。最初にリリースされたのはSWライトゲームで使う、3g、5g、7gだった。

旧モデルのパッケージ。ティンセル付きのフックは当時から採用されていたが1本のみだった

「ショアで使う前提で3つのウエイトを作ったんですよ。使っていくと、当然それよりも重いもの、軽いものが欲しくなるのでラインナップを増やしていくわけですが、10g(旧モデルにラインナップ)を造るときに現行のネコメタルへつながる転機があったんです」

10gのネコメタルを造るにあたり、旧モデルの7gをベースにウエイトアップさせたところ、造形の粗さが目立ったという。

村上氏がルアー作りにおいて大切にしている『これは釣れそう』という印象を与える形状ではなかったそうだ。

7gまでは許容範囲だったものが、わずか3gのウエイトアップで崩れてしまうとは…ルアー造りとはかくも難しいものである。

「従来のシャクりやすさとアクションを変えないで、形状だけを見直すことにしたんですよ。それで出来上がったのが、旧ネコメタルの10g。これが現行のネコメタルのベースデザインになっています」

右から3g、5g、7g。中央が10g。たしかに形状が変わっている。ちなみに左端はなつかしの14g(10gと14gは生産終了製品)

ウエイトによって若干のバランスをとるので、厳密にはすべてのウエイトがまったく同じ形状ではないが、一目の印象は同じ形状と認識できるようにしているという。

実際に60gと5gを並べてみると5gはまるでミニチュアのようでワクワク感をかきたてる。

上2つが現行モデル。ウエイトと大きさは違えども一目で「ネコメタル」とわかる。下2つは旧モデルの5gと3g
現行モデルは1.2g〜60gまではティンセル付きのフック「クワレルアシスト」をジグの前後に2本搭載。80g以上は好きなフックとの組み合わせで使う仕様

現在ではさまざまなゲームで使い分けることができる鉄壁ともいえるラインナップを形成。

ライトゲーム 1.2g、3g、5g、7g

ショアキャスティング & SLJ:20g、30g、40g、50g、60g

ライトジギング:80g、100g、120g、150g、180,210g

ジギング:260g、320g,380g、460g

村上氏もショア、オフショアでさまざまな魚を釣り続けて、ターゲットを増加させている。ISSEIが誇るメタルジグ、ぜひ一度触れていただきたい。

7gまではメバルやアジなどショアでのライトゲームで活躍。その使い方を村上氏が指南!
瀬戸内のSLJで爆釣! いまや定番ジグのひとつとなった
ショアでも大活躍。日本海の沖堤防で大釣り!
タングステンモデルも通販限定ながらラインナップ。「オンラインショップ」で購入できます
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