【4つの釣り方で挑もう】

イカメタルは船べりに立って直下にリグを落とし込みます。
釣りはじめは必ず海底まで沈めます。
着底したらリグを動かしていくのですが、そのアクションは実にさまざまです。
とはいえ、ここでは”これからはじめる方”が対象ですので、4つピックアップしますので、まずはこの4つを試してみてください。
「動かす」「止める」「アタリをとる」「掛ける」という一連の流れを体感してみましょう。
【1. リフト&フォール】
もっとも簡単なのがこのアクション。
メタルスッテが着底したらロッドを大きくあおって、そのままラインテンションを保ってゆっくりロッドを下げていきます。
メタルスッテ(&ドロッパー)もゆっくりとフォールする格好となります。
イカはフォールするものに強い反応を示すことが多いので、フォールしていくメタルスッテかドロッパーに抱きついてきます。

フォール途中に抱かれると当然フォールが止まります。
これがアタリのひとつ。すかさずフッキングです!
わかりにくい場合もありますが、フォール中にちょっとでも違和感を覚えたらとにかくアワセ! これが大切です。
あとはイカが多いレンジを探しながら行えばOKです。

【2. シャクリ&フォール】
メタルスッテを着底させたら、2回以上連続でシャクって、ゆっくりフォールさせていきます。
リフト&フォールよりも動きが大きく、強くなるので、周囲のイカへのアピールも強くなるのが特徴です。

これもフォール中にメタルスッテ、ドロッパーに抱きついてくることが多いので、フォールが止められたらアタリです。


すかさずアワせましょう。

あとは2、3mずつ上へ誘う深さを変えてイカが多いレンジを探し当てましょう。
【3. シェイク&ステイ】
このアクションはイカのレンジが明らかにつかめているときや、フォール中にアタリがあったものの掛からなかったときに有効です。
ロッドを下気味に構えてラインテンションを張った状態で小刻みに動かします。
メタルスッテがその場でゆらゆらとアクション。ドロッパーがあればその上でふわふわと漂います。
動かし続けるのではなく、数回のアクションさせたのち動きを止めてステイさせます。
イカはステイ状態のときに抱いてきます。

止める時間はさまざまですが、次に動かすまで5秒くらいは待ってみましょう。
アタリはロッドのティップが「クンッ」と引き込まれたり、「フッ」と負荷が抜けてティップの曲がりが戻る2パターンがありますが、ドロッパーに抱きつくと、アタリが感じられないことがあり、リールを巻いたら掛かっていたということもあります。

【4. ワンピッチジャーク&ステイ】
ロッドを1回あおると同時にリールのハンドルを1回転させる。これがワンピッチジャークです。
メタルスッテが着底したらこれを2、3回行ったののち、ストップさせてステイ。反応をうかがいます。
ステイ時にイカは抱きついてきます。
これを繰り返してどんどん上方向へと探っていきます。

すばやく広範囲のイカを探すのに適した釣り方で、イカのレンジが定まっていないときはコンスタントなヒットを生むことがあります。
これもアタリはロッドのティップが「クンッ」と引き込まれたり、「フッ」と負荷が抜けてティップの曲がりが戻る2パターンと、リールを巻いたら掛かっていたというケースもあります。

【強弱(緩急)と大小を意識する】
4つのアクションを試すだけでなく、1つのアクションにも変化をつけてみましょう。
それが「強弱」と「大小」です。
ロッドを強く(速く)あおるのか、それとも弱く(緩やかに)あおるのかでリグの動きは大きく変わります。
また動きの幅の大小にも変化をつけるとバリエーションが増えます。
速く大きく、緩やかに大きく、速く小さく、緩やかに小さく。
その中間のスピード、幅もあるはずです。

ちょっとしたことで反応はがらりと変わります。
とにかくその日、その場のイカにうかがってみましょう!
次回は「オモリグ」についてご紹介します。