夏が来ると必ず思い出されるエピソードを改めてご紹介。
これは数年前の瀬戸内釣行でのこと。
ライトゲームを楽しもうとやってきた村上。
本命はアジやメバルなので本番は夜。
そこで明るいうちはフィールドチェックするべく、沿岸をラン&ガン。
村上はふと湾奥のシャロー帯に目を向けた。
水深は50cmもない。
そこにいたのは良型のチヌだった。
「あのチヌ、釣れるヤツやな」
チヌはエサでも探しているのか、ボトムを意識しながらウロウロしていた。

歩を進めてチヌとの距離を詰めて、チヌから少し離れた所へ『ハネエビ』を着水させた。
チヌは気づかずエサを探している。
村上はチヌの横をエビが跳ねるように『ハネエビ』を軽くダートさせて通すとチヌが反応!
そして『ハネエビ』をふっとくわえた瞬間、村上氏はアワセを入れてロッドを曲げた!


「やっぱり食うヤツやった。エビがおった! って感じで食ってきた」
釣り上げたのは40cmオーバーの良型チヌ。
口には『ハネエビ』がしっかりと掛かっていた。
この1匹だけなら警戒心が薄いチヌだったと思えるのだが、ここから圧巻だった。
村上は水辺を歩きながらチヌを見つけては同じ釣り方でヒットさせていくのだ。

わずかな時間で4連続ヒット! 45cmオーバーも混じる好釣果だった。


「見える魚は釣れにくい」
そんな言葉があるが、村上には関係ないのかもしれない。
「たまたまやろ。ハネエビが優秀なだけやで」
村上はそう言ってこともなげにするのだが、この出来事、『ハネエビ』が優秀だったから…だけではない。
知っておいてほしい「事実」がある。
実は、この釣行の数日後、サイトでチヌの連発を味わうべく、編集部スタッフが同じ場所へチヌを狙って釣行。
シャロー帯には案の定チヌがいて、うろうろしながらエサを探していた。
【しめしめ、あのときとまったく同じ状況だ】
さっそく『ハネエビ』2gを準備してチヌに気取られないよう近づいたつもりだったが、チヌはこちらの気配に気づきサッと逃げてしまった。

村上が見せてくれた”距離感”を意識したつもりだったが近づきすぎたようだ…。
気を取り直して歩いていくとチヌを発見!
今度は気取られないよう、遠目から『ハネエビ』をキャストする。
チヌからかなり遠くへ着水させたのだがチヌはさっと逃げてしまった。
おそらく着水音が大きかったのだろう。
村上の着水音が「チャッ」なら、編集部スタッフのは「ジャボッ」という感じ。
このあともチヌを見つけては狙ってみるのだが、距離感がつかめず逃げられるわ、『ハネエビ』の着水音が抑えられず逃げられて続けて、チヌにアプローチすらできぬままノーフィッシュ。
悔しい結果となった。
見えたチヌを逃さず4連発(村上)と、見えたチヌすべて逃げられてボウズ(編集部スタッフ)。
釣果の明暗を分けたのは、「魚との距離感」と「ルアー着水時の音」である。
そのうえで『ハネエビ』のアクションが活きたのだ。
編集部スタッフは、アクションうんぬんの前に魚と勝負できる状態に持っていくことができなかったというわけ。
チヌに気配を感じさせない距離の取り方、そして着水音を抑えたキャスト。
これらを村上は自然に行っていたのである。
後日この話を村上に伝えると…
「いや、それはホメすぎやと思うで」
そう言われたがこれは幾度も見える魚を釣ってきた経験値のなせる技、自然すぎるほどにできているから、本人はたいしたことがないと思ってしまうのだろう。
いつかはあんなふうに見えチヌを仕留めてみたいものだ。
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