【春先必須のシンペンです】
『アメシラス55』は2025年春にリリースとなったライトゲーム用プラグ。

海太郎ブランドでは初となるシンキングペンシル(以下:シンペン)です。
全長:55mm
ウエイト:3.6g
サイズやウエイトだけ見ると、一般的なシンペンと変わったところは感じられません。
とはいえ、村上晴彦が手がけたものなので、やはりただのシンペンではありません。
通常シンペンはストレートな形状が多いですが、この『アメシラス55S』は、テール部分が上向きになった独特の形状です。

この形状によって生み出される遊泳姿勢も独特です。
ゆっくりリトリーブすると頭を少し上に向け、斜め姿勢で細かく震え、揺れながら泳ぎます。
これは「シバー(※)アクション」と呼ばれるものです。
※)「シバー=shiver 震えるという意味」
その姿はまさにシラス。
ちなみに春先に多くのフィッシュイーターのベイトになる、シロウオの遊泳姿勢とも一緒です。
合わせてボディのサイドが凹面になっていて、前述のシバーアクションと相乗効果を生み出します。
それは複雑に光を反射させること。
ナイトゲーム時に常夜灯下で少ない光量でもしっかりと存在を際立たせたり、デイゲームでは明滅を生んでアピールしてくれます。
ゆっくり巻くだけで周囲の魚を誘ってしまう、そんな動きを実現しています。
このアクションとフラッシングが春先のメバルに強く効果を発揮します。
春先の海は低水温で海中の酸素が増え、季節風で海が荒れることにより、表層は栄養が豊富な状態になります。
こうなるとプランクトンが増え、それを食べるために小魚も増えます。
その小魚をメバルがベイトにする状況で『アメシラス55S』は無類の強さを発揮するのです。
「小魚がいるな?」と思ったら迷わず『アメシラス55S』をキャストしてリトリーブしてみましょう。
【ピンポイント攻略可能のバックスライド】
『アメシラス55S』には特徴がもうひとつあります。
それはフォールさせると「バックスライド」(静止状態から後方へ移動)すること。

この動きだからできる釣り方、効果を発揮するシチュエーションがあります。
それはボートからのメバルプラッギング。

壁に着くメバルをプラグで狙うケースでは、通常ならシンペンをピンポイントでキャストしなければなりません。
キャストに精度が求められるし、警戒心が高いとメバルを散らしてしまいます。
これが『アメシラス55S』なら、壁よりも手前に着水させて、バックスライドでヒットポイントへ送り込むことができます。
ほかにも送り込んだのち、手前へ引いて、止めてバックスライドフォールを繰り返して粘っこく誘うことも可能。
『アメシラス55S』ならではの釣り方が楽しめます。
